こんにちは!グローハッピーのさいとうです。
第二週目の親子ワークショップ編は、里親、養親、区の児相設置職員、支援職の皆さんと取り組みました。
「傷ついた子どもたちの癒しの親になるための第一歩」
前回(6/26)の講座ではポリヴェーガル理論を学びましたが、アンケートにたくさん感想や質問が寄せられました。「目の前の子どもの力になりたい」という愛情あふれる参加者からのメッセージに対して、ヘネシー先生は一人ひとりにお返事を書いてくださいました。(超豪華!)
二週目のワークショップで当初予定していた内容に、参加者からの要望の大きかった愛着の課題に対応する内容をプラスし、スペシャルバージョン・ワークショップとなりました!
ヘネシー先生の里親子、養子縁組家庭への応援と愛情は、本当に温かいです。
それでは、講座とワークショップのポイントをご紹介します。
(本当は全部紹介したいですが…)
(講座より)
■胎児期から乳幼児期に結んだ愛着の絆は、子どもの脳と肉体の正常な成長と発達を促し、共感や自制心のある子に育て、人と仲良く暮らしていける土台となる。
■愛着の絆をつくるニーズの満たされていなかった子どもに対して必要なことは、
・保護者が自分自身の感情調節を学ぶこと(自己調律)
・子どもに波長を合わせることができるようになること(相互調律)
・一貫した、敏感で同情のある応答の仕方を学ぶこと
・習慣とルールを作り、予期できる環境で子どもの安心感をますこと
■愛着の課題があっても、今からできることはある!そして、その方法は意外とシンプルで取り組める! 赤ちゃんから子育てしているので問題は出てこないように感じますが、生まれてすぐに養親に迎えられた子どもでも、育ちの中で苦しさを抱えるということが当事者の声や脳の研究から段々と分かってきました。 子どもが元気そうに見えても、生みの親との別離により原初的なトラウマを抱え悲しんでいること、子どもを迎え喜ぶ里親や養
親との感覚の違いにも苦しんでいることなど、子どもの心と行動、そしてその裏側にある課題を学びました。 保護者が子どもの気持ちや苦しさを敏感に察知し、心を癒す相互調律ができるようになると、親子の絆も深まり、子どもが安心し、未来に対して希望を持って成長していく土台になるということでした。
さて、その課題にどう取り組むのか?ということが、日々の生活を支えている里親、養親、支援職の皆さんの知りたいところ。
講座で学んだことをどう実践していくのか、後半のワークショップでは誰でも簡単にできる呼吸法から、子どもとの遊び方、トラウマセンターで教えているような親子の愛着を深めるための関わり方を学びました。
(ワークショップより)
■今回のワークショップの対象年齢:出産直後~思春期の初期
※この時期が一番子どもの愛着を形成するのに効果的な時期 ■成人期になっていても子どもと親となる人が望むなら、再形成は可能 ※その場合はまた別のワークショップが必要となるでしょうか ■親子の波長を合わせ、相互調律の練習することが目的! 今回行ったワークショップを簡単に紹介します。 【トラウマを受けた子どもたちのための競争のない遊び】 ■宇宙服を着て、宇宙船にの
ってどこへいく?ワーク(想像力の増加を促す)**
■ライオンさんワーク
■椅子取り遊びワーク
■親子の体操 寝ている8の字ワーク(互いの手を見つめるところがカギ!)
■両手で落書きワーク
このワークショップは、親子の波長を合わせ、相互調律の練習することを目的としています。
こんな遊びを通して相互調律していくことができるなら、どんどん挑戦してみたいですね。
「たかが呼吸、されど呼吸」呼吸とスキンシップで変えていく子どもとの関わり
今回のワークショップは、幼児さんを子育て中の養子縁組家庭と、実子と里子を養育中の里親家庭にモデルになっていただきました。
親子で行うヨガや遊びを、ヘネシー先生のご指導のもと、それぞれのご自宅からリモートで見せていただき、他の参加者の皆さんもそれぞれご自宅から、お子さんと一緒に体験していただきました。
親子の愛着の絆を深める遊び方、日々の生活の中で子どもを癒していくことができる関わり方は思った以上に簡単で、しかも大人も楽しく、血行も良くなり、健康にも良さそうな内容でした。
特に「椅子取り遊び」のワークは、楽しくスキンシップが取れる、仲間と意識できる、しかも楽しいワークでした。参加者の方からも「家でもやってみたい!」という声を頂きました。(やり方を知りたい方はメッセージくださいね!)
2週に渡っての連続講座「多重迷走神経理論」は、その言葉の難しさから想像できないほど、とても楽しく、熱い意見の交換、そして、希望を持って子育てしていける!という学びに満ちたものでした。
ご参加くださった皆様、そして、大好きなヘネシー澄子先生、本当にありがとうございました!
また、今回満席のため参加できなかった皆さま、来年度も企画しますのでぜひご参加ください!
余談ですが、アメリカの児童相談所では、子どもの唾液でストレス度を測っているそうです。
保護された当初は、通常の子どもの3倍もコルチゾールがでているそうですが、安全な里親宅で3か月も過ぎると、普通の子どもと同じくらいの分泌量に戻るそうです。
緊張ホルモンの影響から子どもを守るということも考えていかなければいけませんね。
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