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執筆者の写真さん しも

【2021年11月30日 里親&養親の当事者研究レポート】


こんにちは、さいとうです。

今回は師走直前のせいか、11時に3人という少人数でのスタートでした。

「今日は研究というより井戸端会議かな~?」と言ってるうちに1人、2人と参加してくれて、総勢5名で研究しました。



①気分、体調

②一週間の苦労



それぞれ、一週間を振り返りましたが、仲間同士のサポートや、子どものトラブルなど様々な苦労がありました。



その中でも、一番盛り上がった(?)テーマは、「人生初の謝り体験」でした。



今回の参加者は、全員が子どものトラブルで謝る体験をしていました。

その相手は、同級生の親や先生、さらにはお店や警察もいました。

子どものことで頭を下げる、そんな経験をまさか自分がするとは。

ほとんどの人がそんな事態が自分に起こることを想定していないのではないでしょうか。

必死に謝りに行った先で、相手の怒りのあまり酷い言葉を言われたり、どんなに謝っても許してもらえなかったりすると、親としてもほんとに心が折れそうになりますよね。



では、そんな時、皆はどんな対応しているのでしょうか。

研究していくと、ふむふむ、そんな対応方法があるのか!と発見すること沢山ありました。



まずは

「菓子折り持って謝る」

これは定番ですね。



「とにかく同調する」


かつてクレーム対応のお仕事をしていた方が、クレーム係の先輩から教わったコツだそうです。

その理由として、

①気持ちを聴いて納めてもらう

②そもそも、相手はこちらの意見を求めているわけではない

③「熱くなったやかん」から、なるべくお湯を出し切るしかない

という、傾聴的な関わりがポイントのようでした。



相手に非がある時に、一方的に怒ることで発散するタイプの人は、パワーハラスメント的な関わりを作ってしまいがち。

迷惑かけたとはいえ、あまりに酷い対応の時にどうしたらいいのか?という点では、「録音しておく」というアイデアもでてきました。

言った、言わないの喧嘩にも発展しそうなので、記録に残す、確かに大事そうです。



子どものトラブルの中で、自分の子どもが一方的に悪くない時もあります。

そんな時、相手の子どもが真実を言わないことで、さらに勘違いされることもありますね。そんな事態になったらどうするかということを話している時に、こんな意見が出てきました。



「子どもも親の怖さを感じているから本当のことを言えず、自分は悪くないと嘘をついて里子のせいにしたのかも?」



親が我が子を守るための行動が、子どもにとっては他者への攻撃にしか見えないとしたら、とても悲しいことですよね。

トラブルがあった時ほど子どもは敏感に感じとり、学んでいるのかもしれません。

親の立ち居振る舞いで社会が変わっていくこともありそうです。



トラブルがあった時、べてるの家ではどんな対応しているのかについてもお聞きしました。



トラブルがあった際、職員だけでなく、迷惑行為をした人も一緒に謝りに行き、迷惑なことを起こした原因や苦労を説明するそうです。

そしてその課題について、問題行動を起こさない方法を実行できるように取り組んでいること、努力していることを説明するそうです。



この対応のポイントは、「問題を理解しています」とハッキリ伝える事。

そして、その問題に対して、対応方法を考えて準備している内容も伝えることで、問題を解決する点において共通認識があると理解していただき、その取り組んでいる姿もお見せするということだそうです。

ごめんなさい!で終わりにしないからこそ、周囲の理解を得られるのですね。



今回の研究では、対処方法聞けて良かったという感想もありました。

里親子ということが攻撃材料として使われることもあるけれど、そんな時に、里親はただ子どもだけ受け入れて育てているわけではなくて、専門職、児相も含めて育てているよと伝えるのも一つの手かもしれないと、アイデアをいただきました。



私たち里親や養親が育てている子の背景には、たくさんの人が協力してくれている。

トラブルがあった時も「この子、今はこんな苦労の出し方しているだけなんだよ」と伝えられるくらい理解を深めたいなと思いました。


次回の当事者研究もお楽しみに!

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